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偽物の宝石でも鑑定書は簡単に作れる?

宝石が本物かどうかを見分けるのは、素人ではまず無理。ニセモノのほうが人工的につくるだけあって、本物よりも美しかったりする。それに、本物のほうがキズもつきやすいので、キズがあるからニセモノともいえない。そこで頼りになるのは、鑑定書ということになる。ところが、この鑑定書もなかなかのクセモノ。本物には鑑定書がついている、ということは逆に考えれば、鑑定書がついていれば本物、ということになる。

そこに、悪い業者がつけこむ余地がある。鑑定書の偽造は論外としても、鑑定書は本物だが、宝石はニセモノ、という巧妙な手口もあるのだ。宝石の鑑定所は全国にいくつもある。ひとつの鑑定所に本物のダイヤモンドを持って行き、鑑定書をもらう。その同じ石を別の鑑定所に持って行き、また鑑定書をもらう。こうやって、ひとつの石で何枚もの鑑定書を手に入れることができるのだ。たとえば10枚の鑑定書が手に入ったら、よく似たニセモノを10個つくれば、それで鑑定書付きのニセモノが10個できるというしだい。

これとは別に、本物の宝石のなかにニセモノを混ぜるという手口もある。ひとつの指輪に、横にズラッと5つも6つもダイヤが並んだ「一文字」と呼ばれるものなど、よく目立つ石だけは本物だけど、そのまわりのものはすべてニセモノなんて場合もある。まさに、玉石混淆(ぎょくせきこんこう)というやつだ。鑑定するほうも、すべての石を調べるわけではないらしく、ひとつかふたつが本物なら、それで鑑定書をつけてしまうこともあるらしい。要するに、信用のできる店で買うしかないのである。

— posted by 本間 at 12:35 am  

 

神戸牛はブランド名で、生産地名とは関係ない

阪神大震災で壊滅的打撃を受けた神戸だが、さて、その一連のニュースのなかで、神戸牛がどうなったか、というのはなかったようである。日本を代表する牛肉である神戸牛の牧場もまた、壊滅的な状態なのだろうか。牛肉の輸入も自由化されたところに地震とあっては、さぞ大変だろうと心配してしまうが、じつは神戸牛は神戸産ではないのである。

松阪牛は三重県の松阪産だし、近江牛は今の滋賀県にあたる近江地方産であることは、間違いない。だか、神戸牛は神戸産ではないのだ。神戸というところは、今回の地震報道で詳しくなった方も多いだろうが、海があって、すぐに山となっているところ。とても、牛を飼うような広大な牧場などつくれそうもない土地柄なのだ。

では、なぜそんな土地の名前が牛についているのか。これは要するに、神戸の港に集まってきた牛、という意味なのだ。主に淡路島や但馬地方の牛肉が神戸の市場に届き、そこから全国に運ばれていったので、神戸牛と呼ばれるようになったわけ。だから、論理的には、「神戸牛の松阪牛」なんてのもありえるわけである。

— posted by 本間 at 12:31 am