縄文杉は実は縄文時代の杉ではないかもしれない

鹿児島県の屋久島にある屋久杉の原生林は、縄文杉とも呼はれている。縄文時代の杉がそのまま生きているといわれているからだ。日本史のおさらいをすれば、弥生時代は紀元前三世紀頃に当たるから、縄文時代というのは、少なくとも5000年前である。そんな昔の杉が、果たして現存しているものかどうか。樹の年齢は、年輪を数えればわかるというが、屋久杉の場合はたとえ切っても数えられない。それに、何千年もの単位となると、年輪を数えただけでは正確とはいえないそうで、さまざまな測定方法がとられることになる。

九州大学のある教授は、保存されていた屋久杉の年輪をベースに、直径から樹齢を推定し、さらに気象史からもアプローチして、杉が発芽した年代を類推。こうして、7200年前、という結論を出した。ところが、これには世界中の学者から反論が殺到した。そんな長寿の樹は世界のどこにもない、だからありえない、というのである。そこで今度は、学習院大学の教授か農林水産省の依頼を受け、放射線炭素法という方法で樹齢を計算した。すると、最低でも2200年は経ているが、具体的な樹齢は決定できない、という結論が出た。もしかしたら3000年、5000年前かもしれないが、はっきりしないということだ。仮に最短の2200年だとすると、すでに弥生時代。縄文杉ではなく「弥生杉」になってしまう?

— posted by 本間 at 12:57 am